Charlie's　Bar

米軍キャンプの思い出は色々とありますが、
特に思い出深いのは何と言っても
スロットマシンでしょう、音楽ではないのが
残念ですが、横浜の元町の裏側にあった
小高い丘の上にあった「横浜将校クラブ」
です、そこへは初めて行ったのは、
あるバンドの代わり（エキストラ）のバンド
で行きました、何故かそこのマネジャーに
きにいってもらい、またまた何故かそれから
毎月１回出演するようになりました、
何回か演奏すると将校とか将校の奥さん
（いわゆる軍属ですな！）達と仲良くなり
友達になりました、ある出演日にちょと早く
行き過ぎて時間つぶしに将校クラブの隣に
あるスロットマシンのところに行き見てると
顔見知りの将校と奥さんがマシンをやっていました
私が「ハロー、出てるかい？」と聞くと
奥さんが「だめだめ、この機械食べるだけ」
わたしが意味が分からず「食べる？」
と聞くと奥さん「出ないと言う意味よ！」
と説明してくれました、いわゆるスラングですな！
マシンは２５セント（クオーター）と５セント（二ッケル）
の２種類で将校と奥さんは２５セントでプレーしてました
その内に奥さんが「チャーリーもやってみる？」
と言われましたが私が「俺、ダラーもってないよ！」
と言うと、奥さん「この１０ドルを２５セントか５セントに
変えて遊びなー」と１０ドル札をくれました、
私は早速、両替所に行き１０ドル札を５セントコインに
変えてマシンに行き、やり始めました、
（本当は２５セントでやるつもりでしたが、初めてなので
　せこく５セントにしました）５ドルのロールを２本握り締めて
やってると、初めの１ロールはすぐ無くなりました、
２枚掛け、３枚掛けではすぐなくなるのは目に見えているので
１枚掛けでやってると、そのうちに残りコインが１５枚になり
時間も押し迫って来たので、５枚掛けにしてやりました、
２回目ですなんとジャックポットが出ました、マシンが
「りーん、りーん、りーん」と鳴ると５セントコインが
「ジャラ、ジャラ、ジャラ、ジャラ、ジャラ、ジャラ、ジャラ」
豪雨見たいに下の受け皿に落ちてきます、私はポカーン
としてると、奥さんが皿を持ってきてくれました、
なんと５セント×２５００倍＝６２５ドルの大当たりです、
６２５ドル（当時の邦貨で２２万５千円です）ですよ、
私のギャラが１日１００ドル（３万６千円）ですからね
大金ですよ、大金、そうしたら奥様が言います
「チャーリー、ジャックポットを当てたら、ここにいる
　人達にお１杯奢るのがルールーだよ！」と教えて
くれました、そうですね大体７０－８０人いましたかね
ボーイさんに「皆さんにワンラウンド飲み物をお願いします」
と言うと、奥さん「ボーイさんに５ドルのチップも忘れずに」
とアドバイスしてくれました、当時１杯が２５－３０セント
でしたか！飲み代が約３０ドル、チップが３人×５ドル
トータルで４５ドルです、６２５ドルー４５ドル＝５８０ドル
です、その日の演奏後の帰り道にバンドのメンバー
にラーメンと餃子を奢りました、しかし最後に奥様が
一言「マシンは遊ぶものだから程ほどにね！」
今でも凄く印象深い出来事でした、その奥様はなんと
フィリピン人でした、なんかフィリピンに因縁を感じる
今日この頃です！また次回をお楽しみに。