2008年04月12日

印象に残ってる音楽家6!

今でこそピアノ、ギターの弾き語りはあまり見なくなりましたがいまから30年前には銀座、赤坂、青山、六本木の小さなクラブには弾き語り、大きなクラブ、ナイトクラブにはバンドと必ず生演奏が有りました、当時、ギターの弾き語りの第一人者、草分けが鈴木博さんでした、ギターもボサノバから4ビート迄のジャンルを軽快に演奏する姿はまさにカリスマと呼んでも良いくらいのオーラがありました、ギターの弾き語りと云うとコードを押さえジャン、ジャンと弾くと言うのが普通ですが鈴木博さんは違います、ギターでコードを押さえメロディーを奏でると云う、その当時では珍しい本格派でした、声も伸びのあるちょっと高音の奇麗な声でした、今ではその声も生では聴けなくなりましたが、その鈴木博さんのギターに魅せられて、どれだけの人達が教えを受けたかわかりません、一時は20人以上の弟子を抱えてその弟子達の仕事まで世話をしてました、鈴木さんの人柄、音楽家としての価値をわかるクラブオーナー達が進んで鈴木さんの弟子ならと競って採用していました、また彼
の偉いところは今までの弾き語りではない大勢のファンを持っており、給料面でも2ランクも3ランクも違うギャラをもらっていました、当時では破格の1日二万円のギャラです、今でも1日二万円はなかなかもらえません、そして良く言ってました、「チャーリー、俺がこんだけギャラをもらってれば俺の弟子達も半分はもらえるだろ、」て、その言葉に初めは良く理解できなかったですが、いまなら良くわかります、当時ギターの弾き語りで月に10万円、ピアノで15万円が相場でしたからね、口で値上げを頼むより、自分のギャラを高くして基準を底上げしたのです、また良く博さんに言われました「チャーリー、これからの時代、おいら達、ミュージシャンも安定した生活をするためにもファンを大事にして、自分のスキルを上げてなくては生きていけないよ、だから人に見えるところばかりではなく、見えないところで努力しなければね、音楽の世界は下剋上だから、自分の価値を上げなくてはね!」と、この言葉はいまでも私の座右の銘にしています、私に多大な影響を与
えた、鈴木博(享年52歳)合掌!



Posted by チャーリー半田 at 12:14│Comments(0)
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