Charlie's　Bar

フィリピンのマカティでお店をやっていた話は前にしましたが、そのお店のでの面白い話をしましょうかね！そのお店の名前は「MAKATI NIAN」(マカティ ニアン)店の名前由来は私が次男坊なので二番目の兄ちゃんでニアン、単純なネーミングでしょう、しかし六本木での店の名前が六本木ニアン、まぁー支店ですな、忘れもしない1991年の春です、私はそれまでグアムのDUTY FREE SHOP で支配人をやってましたが、そこを辞めて日本に帰ろうとしていた時に中国系フィリピン人のロミーゴーと言う友人の手助けをした関係でフィリピンに招待され、なんの因果かフィリピンに店を出す事になりました、まぁーその経緯は後々に話しますが、その春です、グアムから家族でフィリピンに行くことになったのですが例のピナツボ火山の爆発と重なりました、飛行機はキャンセルになり、一日グアムの空港ロビーで夜明かしです、幸運にも翌日に飛行機は出発しました、後で聞いた話ですが私達の後の便は総てキャンセルでした、次に飛んだ便は２週間後でした、
ラッキーなのかアンラッキーなのか今となっては分かりませんが、皆さんは火山灰が熱い事をご存知でしょうか？マニラ空港に着きタクシーでマンダリンホテルに向かう時も火山灰が雪の様に降っていました、家はもう借りてあったのですが電気も水道もストップしていたのでホテルに泊まざるを得ない状況でした、昼間なのに空は真っ黒でこの世終わりみたいな感じでした、真っ黒な空から白い火山灰が降ってきてます、私達は三日間ホテルから出られず缶詰状態でした、外に出て手を差し出すと火山灰がヒラヒラと手に落ちます、熱い雪ですね、本当に熱いです、私だけ借りてる家に行くと、庭は３０センチぐらい雪のような火山灰が積もってます、スコップで雪掻きならぬ火山灰掻きです、初めての経験です、ラッキーにも借りてた家は井戸があり、灰掻きのあと水で流せました、お店の玄関前も灰掻きをしました、その仕事だけです、きれいになるのに約１０日間掛かりました、１０日間ですよ、腰、背中、足がガクガク状態で苦労しましたよ、それでもやっと生活できる状態までこぎつけ
ました、さぁーそれから開店準備です、まず開店準備室なる事務所を借りて、新聞に雇用広告をだし、またデザイナーと改装相談をし、マニラ日本人会の会員名簿を手に入れ、日本人のお客様販促のためにアポイントをとり、挨拶回りです、そんなこんなで約３ケ月の間てんやわんやの大騒ぎでした、でもラッキーなのは友人のロミーがいて大助かりでした、会社の設立、お店の契約等々に忙しい中アドバイスしてくれました、右も左も分からないフィリピンの生活がそうして始まったのです！
後はまた次回に！